人工知能

人狼知能で学ぶAIプログラミング ~欺瞞・推理・会話で不完全情報ゲームを戦う人工知能の作り方~

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著者 : 狩野芳伸、大槻恭士、園田亜斗夢、中田洋平、箕輪峻、鳥海不二夫
出版社 : マイナビ出版

「人狼ゲーム」は不完全情報ゲームの1つであり、将棋・囲碁の次に人工知能が取り組むゲームをいわれている。本書は、人狼ゲームを勝ち抜くための人工知能(人狼知能)を開発するための書籍であり、そのためのエッセンス(機械学習や自然言語処理など)が詰まっている。当然、本書を読み進めるためには、プログラミングの知識も必要になる。プログラミングの経験があれば、本書をもとに人狼知能開発に取り掛かれる。驚いたことに、大会連覇中の人狼知能アルゴリズム解説もあるので、最初から強い人狼知能を作ることも可能である。一方で、プログラム初心者には本書は難しく、本書を読むよりも先に、Javaなどの解説書が必要だろう

人工知能の作り方 「おもしろい」ゲームAIはいかにして動くのか

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著者 : 三宅陽一郎
出版社 : 技術評論社

著者はスクウェア・エニックスでゲームAIを開発している。その豊富な経験を踏まえ、AIという広い分野の様々な側面をまとめている。本書では、特にゲームにおいて動いているキャラクターを自然に見せるために、人間の挙動と比較しながら、どのような点を工夫しているのか理解しやすいように解説されている。但し、個々の解説は、「開発実務で役立つ」というような詳細なものでは無い。ゲームでスムーズに働くAI開発のためには、専門書が必要になるだろう。本書は、ゲームAIをはじめとした「知能」がどのようなものか?、という問いかけに対する答えを模索することに注力されている。そのため、ゲームAIに興味のある読者が、人工知能全般を幅広く知る為に時に有用である。