数学×会計

割合はわりあいと大切です。(減価償却と数理) part1

こんにちは。数学なんでも相談所YOROZU屋担当講師のγ(ガンマ)です。

昨年度の確定申告を年初に個人で済ませれた方もいらっしゃるかと思います。また会社お勤めの方であれば、3月が決算の時期にあたるところも多いのではないでしょうか。
そんな中で決算書の作成があったりして、いろいろ計算して数字を載せていかなければなりません。慣れていないと結構大変ですよね。コンピュータで自動入力できるようにもなりましたが、それが合っているかどうか心配になります。。背景には経理(簿記)の知識と計算が必要になるからです。

(青色決算書)

代表的な経理の内容として、資産の『減価償却』があげられるかと思います。
減価償却とは、決算において土地以外の固定資産の取得原価をその使用する各期間に「費用」として計上し、固定資産の価値を減少させていく手続きのことをいいます。

 

(固定資産 車両や備品)

減価償却によって生じる費用、減価償却費の計算方法は主に定額法と定率法の二種類あります。

定額法・・・固定資産の耐用年数中、毎期均等額の減価償却費を計上する方法

(計算式) 1年あたりの減価償却費=(取得価額-残存価額)×年償却率

定率法・・・固定資産の帳簿価額(取得原価-減価償却累計額)に毎期一定の償却率を乗じて、減価償却費を計算する方法

(計算式) 1年あたりの減価償却費=帳簿価額×年償却率

ここの計算をする上でまず大切なこととしては、年償却率のところすなわち『割合』の概念があげられます。
割合とは、基準に対するある量の比を表す値を指しまして、具体的には小数・分数・百分率(%)・歩合(割や分)の4つを主に使います。この4つの対応関係は、例えば以下の通りとなります。

1(小数)=1(分数)=100%(百分率)=10割(歩合)
0.1=1/10=10%=10割
0.01=1/100=1%=1分

この4つの関係は、割合計算をする上ではとても大切でいろんな場面において使われるところになりますね。
学生・社会人の方々が数学を得意としていきたい場合、まず小数・分数・割合(計算)といった概念を強くしておかなければいけません。

次回、簡単な減価償却計算を行う予定で、割合の概念の大切さをうまく伝えていければと思います。

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