数学読み物

秋山仁の落ちこぼれは天才だ

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著者: 吉永良正
出版社: 講談社文庫

グラフ理論の世界的研究者 かつ 数学伝道者 かつ 日本が誇るスーパーレゲェおじいちゃん の秋山仁先生の評伝です。現在も出版や講演等 精力的に活動をされているので、若い方の中には秋山先生を 所謂「天才数学者」のイメージでとらえている方もいるかもしれませんが、秋山先生は「若くして功績を上げてエリート大学でポストを得る」というような典型的数学の天才とは「まったく」違います。受験に全敗し、大学院進学にも失敗し、ようやく辿り着いた大学院ではいじめられ…とにかくどこでも辛酸を舐めながら、それでも、数学と数学教育に全力を注ぎこみ続け成果を挙げる秋山先生 の人生は、数学を学ぶ者としてとても勇気付けられます。数学の勉強をしていると周りが天才だらけに見えて落ち込むことがあるものですが、そんな時こそ本書を手に立ち上がりましょう。

数学者シャーロック・ホームズ

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著者: 瀬山士郎
出版社: 日本評論社

シャーロック・ホームズが数学に造詣が深かかったことは、ホームズファンの方なら皆さんご存知だと思いますが、本書はそんなホームズが数学的知識をフル活用して事件を解く(宿敵モリアーティと闘う)本邦発の「数学探偵小説」です。「トポロジー」の解説をさせたら右に出るものはいないと言われる瀬山先生の筆だけあって、小説の筋も面白く かつ 数学的解説も分かり易い というちょっと信じがたいクオリティになっています。主題となる数学は「バナッハータルスキのパラドックス」です。このパラドックスがどのように小説の中で現れるかは読んでからのお楽しみとして、「バナッハータルスキのパラドックス」の直感的な説明を求める読者 と 全ての数学小説ファンにお薦めします。

陰山メソッド 徹底反復「百ます計算」

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著者: 陰山英男
出版社: 小学館

「バカとブスこそ東大へ行け」の『ドラゴン桜』でも絶賛されていた「百ます計算」のテキストです。
四則計算程度の単純計算を百問(百ます)ごとひたすらに解いていきます。百ます計算による反復練習の効果は各種メディアでも伝えらえている通りですが、四則計算なんて簡単、という方にもあえてお薦めしたくてここに掲載しました。計算が「速く」「正確に」できることは、数式を追う時の負荷を大きく減らし、結果、式の持つ本質の理解により集中できるようになります。高校数学や大学数学のテキストで躓くことが多かったり、業務分析に時間がかかり過ぎていたりするのなら、計算に余計なエネルギーを奪われているのかもしれません。遠回りに見えるかもしれませんが、少しでも思い当たる所がある方は是非書店でのぞいて見て下さい。

算数の発想 人間関係から宇宙の謎まで (NHKブックス)

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著者: 小島 寛之
出版社: NHK ブックス

社会人の多くが日常的に接する数字と言えば売上推移や会員数の増減、広告によるアクセス数の上昇度合等、「変化」をとらえる数字が多いと思います。ところで「変化」を捉えるための計算は基本的に「差(引き算)」か「比(割り算)」ですので、数学よりも算数こそが、大人が学ぶべき内容なのかもしれません。本書はそんな算数の魅力をこれでもかというくらい魅力的に伝えてくれる1冊です。業務で役立つことはもちろん、宇宙の仕組みや人間関係、経済問題にまで算数の発想が役立つと知ったら、読まずにいられなくなりませんか?算数はあなどれません。

受験算数の裏ワザテクニック 新装版 (有名中学合格への近道)

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著者: 山内正
出版社: 文英堂

今まで誰も知らなかった、あるいは気づかなかった中学受験算数の解法のテクニックを詳しく丁寧に解説しています。中学受験を予定の小学生はもちろんのこと、方程式は用いないで線分図や面積図などを用いて算数,数学の問題を解く力をつけたい大人まで、自力で読めるような一冊です。脳トレ代わりにもOK

戦略的データサイエンス入門

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著者 : Foster Provost 他
出版社 : オライリー・ジャパン

データ分析のフローとデータサイエンスの基本コンセプトが非常によくまとまっています。データ分析の対象領域と非対象領域の線引きや、データ分析の流れ、データサイエンスの基本用語が理解できるので、データサイエンティストとうまく話ができないという方にとって必携の1冊です。

分析力を武器とする企業

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著者 : トーマス・H・ダベンポート
出版社 : 日経 BP 社

各分野のデータ分析手法や応用例がハーバード・ビジネススクールらしくとてもキレイなフレームワークでまとまっています。沢山の事例に接することで大局を感じ動機づけが得られます。データ分析の組織導入のヒントも得られます。

好きになる数学入門〈1〉~〈6〉

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著者: 宇沢 弘文
出版社: 岩波書店

数学の学習をしていると「これまでバラバラに感じていた概念が統一的に結びつき急に視野が開ける」ということがよくあります。小学校で習った「〇〇算(鶴亀算やニュートン算)」が、中学に進学すると「1次方程式の問題」という統一的視点から見られるようになって衝撃を受けた、という経験を持つ方も多いでしょう。本書はそんな経験が随所で出来るちょっと信じられない本です。はじまりは中学数学で も、統一的視点の感動に身をまかせて読み進めると、いつの間にか大学教養課程の微積・線形代数まで到達しています。野心的な中学・高校生。これから数学の学び直しを始めようとしている社会人の方にお薦めです。※画像は〈1〉のみ

大学数学本当に必要なのは『集合』

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著者:数学なんでも相談所YOROZU屋 代表 大蔵陽一
出版社:ベレ出版

大学数学を学ぶときに誰しもが立ち止まってしまう「壁」があります。しかし、壁の上に立って教えてくれる本はあってもその壁を一緒に崩してくれる本はなかなかありません。そんな初学者のための本を今回、ベレ出版さんと一緒に作らせていただきました。

主に大学数学を学ぶ上で必要な基本的な考えを論理・集合にフォーカスして書き上げました。複雑な世界に入り込む前に是非一度本書を手にとってみてください。