数学なんでも相談所 YOROZU屋の明松 真司(あけまつ しんじ)と申します.これからどうぞ,よろしくお願いいたします.
簡単に自己紹介をさせてください!
僕は北海道釧路市に生まれ,釧路高専(工業高等専門学校)を卒業した後に
東北大学の理学部数学科に入学,卒業しました.
現在は,数学好きの教育者をやらせていただいてます.
趣味が講じて「線形空間論入門」という本を出版させてもらったりもしました.この「YOROZU屋」に合流させてもらったのは,とっても最近です.
何だか数学好きが,数学を愛する人達に引き寄せられていったかのように,
本当に偶然,このブログを書かせてもらっているような感じです.
今日はちょっとご挨拶がてら,「数学」とどういうふうに付き合っていて,
「数学」に対してどういうふうに思っている人間なのかを書かせてくださいませ.
数学好きになったのは,高専の3年生のとき
高専の3年生のとき,僕は数学オタクの先生と出会ったのがきっかけで
数学のどんどんどんどん,はまって行きました.
最初に読んだのは,線形代数学の本(「線形代数学大全」)でした.
まさか,当時は自分が線形代数の本を書いているなんて想像していなかったなぁ.
しんどい計算をしなきゃいけないときもあるし,
どんなに考えても全く理解ができないときもあるんだけど,
あるとき急に絡んでいた糸が一気に解けたり,
そのくせ,世界を変えるくらいに役に立ったりする.
リアリティとスリルがあるこの「数学」という学問は,
自分の中では,他に代わりが見つからないくらいに大切な趣味です.
世の中には,数学を必要としている人がたくさんいる
僕は数学が「面白い」から,たくさんたくさん数学をやっている人間なのですが,
「面白い」と同時に,数学は途轍もないくらいに役に立ちます.
たとえば,我々はデータというものと対峙することがあります.
アンケートの結果だったり,テストの点数だったり,
顧客からのコンバージョンの数だったり,花弁の長さだったり…
そして,データって「整理」をして,「傾向」を見たくなるんです.
でも,そこが「なんとなく」だと,我々は「見かけ」に騙されてしまうかもしれない.
「直感」と「真実」がズレることは,この世界では日常茶飯事です.
では我々は,そこからどうやって「真実」を取り出せば良いのか?
統計学(statistics) を使うんです.
この数学が,我々に「本当と嘘」を数字で教えてくれます.
よく経済ニュースを見ることがあると思います.
経済学ですら,そのベースは数学です.
CDは,ちょっとくらい傷がついても聴けるし,
電話も,ちょっとくらいノイズは入るけど問題なく通話ができますし,
QRコードも,てきとーに読み取ればきちっとURLが表示されます.
そのバックグラウンドには,誤り訂正符号(error correcting code)という理論があって,
それは驚くほど純粋な数学(純粋数学)によって支えられています.
世の中には,数学を必要としている人がたぶんたくさんいる
数学って,こんな感じで面白いし役に立つんですが,
なんせちょっと敷居が高いんです.
面食らってしまう人も多いと思いますし,
よく分からずにあきらめてしまう人も多いと思います.
学生時代,何がしたいのか全く分からずに「数学」が
目の前を通りすぎてしまった人って多いと思うんですよ.
でも,そのくせ何かと必要に迫られる厄介な奴だなぁ…
って思われている方も,きっと多いと思います.
だから,僕達「YOROZU屋」が,そのときに「助け」になれたら
この上ない幸せだなぁと思っています.
困ったときは,いつでもお声がけくださいませ m(_ _)m
そんなわけで
このブログではこれから,数学の話や,教育の話などなど,
わりとフリーダムに,好きなこと書かせていただこうと思っております.
しっかり役に立つ,しっかり使える数学も,
なんだか面白い,美しい数学も,
YOROZU屋は,皆さんにお伝えして行くことができると思っています.
それはこのブログを通じてかもしれませんし,
直接皆さんに,かもしれません.どちらにせよ,我々は全力ですm(_ _)m
これから「数学なんでも相談所 YOROZU屋」を,よろしくお願いしますねー!
ではでは.明松真司でした.